角都はちょいちょい描いてるけど飛段はあんまりだったので描いてみましたが。
多少重い話かもしれないですが
飛段ってナルトや我愛羅の比じゃないくらい可哀想なキャラだと思います。思いませんか。
岸本せんせはどんな気持ちでこのキャラを作ったのかわからないけど
すげえなあと思ったのが、宗教を混ぜてきたところでね。
不死なんてもんになったら誰だって気が狂うと思う。個人的な意見では。
だって例えば海に落ちて息が出来なくて苦しくても死ねないわけでしょう。
意識は失ってもまた気が付いて苦しくなるのかもしれん。
飢えてどうしようもないのに苦しいまま生きなきゃならん。
終わりが来ないってすげえ恐ろしいことだと自分は思うのです。
飛段も実際生き埋めになってずっと生きなきゃならないわけで。
シカマルは自分のしたことの重さに気付いてるんだろうか‥‥
頭いいからってわかることでもないのかもしれん、
わかっててやってるんだったら本当に恐ろしい子だなと思うけど。シカマル・ジョバァーナラ。
出会い頭に目を狙うライドウさんより恐ろしい。
そうやって多少気がおかしくなった飛段が
変な宗教にはまったとしてもそれは仕方のないことと思う。むしろ必然というか。
宗教というのは要するに救いが欲しいってことで
何かを盲目的に信じるというのは非常に楽で、安心できる。よりどころとなる。
飛段は死がどんなものか知らなくて、他の人にとって怖いものということもわかってないというか
わかっていても自分はそうなれないもどかしさとか、自分には関係のないことと思っていて、
だってどんなに望んだって飛段は死ねないわけだから。
だからむしろ死ねるお前らはいいじゃん、という気持ちで人を殺すのかもしれん。
それ自体が楽しみになってしまっても、飛段自身が悪いのではないと思う。
我愛羅だって我愛羅自身が悪いわけじゃないってことになったように
飛段も飛段自身が悪いわけじゃないと思うんですよね。
でもナルトや我愛羅はもう駄目だと思ったら死ねる、終わりが来るわけで
まあ我愛羅は砂に守られてたりもしたからアレだけど、その分肉体的な痛みはなかったし。
飛段は痛みは感じることができるのにそれが終わることはないってのがすげえ不憫。
だから誰かの血を体内に取り込んでリンクするなんて能力があったり
そうやってつながって、相手の死ぬ瞬間の激痛を一緒に感じて、
でも飛段にとっては死は願っても絶対に手に入らないものだから、
憧れとか羨望みたいな感情もあってそのときの痛みが快感に思えるのかもしんない。
考えすぎてよくわからなくなりました。
ともかく、アスマラヴァーだけど飛段は何か憎めないなあ、と思ってて
それはこういう理由だなと思い当たったんですよ。すげえ哀れ。
角都も同じ理由で飛段を憎めないといい。
お前はいつか俺が殺す、というのは、お前はいつか俺が救ってやる、という
角都なりの愛情表現だったらいいなあと。
角都は完全な不死ということではなかったけど、それでも不死に近いその存在が
飛段には既に救いになってたかもしらん。本人気付いてなさそうだけど。
こいつらは恋愛じゃなくてもっと違う何かの方が個人的にしっくりきます。
まさに相方、パートナーだなあ。
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